血の質と量が、「若さ」や「寿命」を決める
見た目年齢に差をつけるものって?
同窓会に出席したことがありますか?
年を重ねて、同窓会に出ると、同じ年なのに、見た目が若い人と歳をとって見える人に分かれます。

10代のころって、見た目の若さは全く変わりはありません。変わるとすれば、顔の造形くらい。
ですが、20代、30代と進むにつれて、見た目年齢に差が出てきます。
この見た目年齢に差をつけているものって、何だと思いますか?
答えは、血流。血の質と量が、「若さ」や「寿命」を決めています。
今回から、数回にわたって、漢方薬剤師 堀江昭佳さん著「血流がすべて解決する」をもとに、血流たっぷり健康法をご紹介します。
身体を生かすも殺すも血流が全て
まず、血液の5つの大きな働きを押さえてください。
1.水分を保つ
2.届ける(酸素、栄養素、ホルモンを運ぶ)
3.回収する(老廃物、二酸化酸素を回収する)
4.体温を維持
5.免疫力を身体に与える

こういった重大な働きをする血流が減ると、うつ、落ち込み、イライラ、といった負の感情が生まれやすくなります。
美容面でも、血流が減ると悪いことだらけ。髪の毛は、漢方では「血余」と書きます。血液の余ったものが毛髪になる、という考えです。つまり、血流が良いと、髪はふさふさ。血流が悪く、毛細血管が細くなると、髪は元気がなくなってきます。
もちろん、血行が悪ければ、顔色も悪く、肌にハリも透明感もありません。血が足らないと、老化も早くなってしまいます。

血流を良くしましょう
「作る、増やす、流す」の順番で、血流を良くしていきましょう。
今回は、「作る」の観点から、お話します。
血流の源を作ってくれるのは、胃腸。食物を消化し、栄養分を吸収する、という生命維持に重要な役割を担っています。

まず、この胃腸が丈夫でないと、血流が良くなりません。
ついつい食べ過ぎたり、飲みすぎたりして、胃腸の働きを弱めてませんか?
お腹がグーっとなる音、これは、「お腹が空いたよ」ではなく、「今、お腹の掃除をしているよ」という合図です。お腹が一生懸命に掃除をしているのに、次から次に食物が運ばれたら、胃腸の働きは弱まってしまいます。
たまには、胃腸も休ませましょう
夕食の量を減らしてみましょう
夕食を今の量の7割程度に抑えてみてください。小腹がすいた状態で床に入り、翌朝起きたときに、「ちょっと、お腹がすいたなあ」という感じがちょうどいいのです。
私も実行中ですが、夕食の量を抑えるようになって以来、肌つやが良くなってきているように思います。
夜の空腹は、善玉ホルモンの分泌が活発になり、血管の掃除が行われます。若返りホルモンが活発化することで、シワが薄くなり、肌もつやとハリが出てきます。
余裕があれば、一週間だけの夕食断食
余裕があれば、一週間だけの夕食断食もおすすめです。永遠に、夕食を抜くわけではありません。夕食の代わりに、酵素ジュースやおかゆ、固形物の入っていないスープを飲んで構いません。
たった一週間。ですが、胃腸が元気になるだけではなく、体調が良くなる人も少なくありません。毒素が抜けて、肌がきれいになりますよ。
※完全断食は、素人がやると危険です。専門家の指導の下、行ってください。
朝ごはんをしっかり食べる
朝ごはんをしっかり食べると、脳にブドウ糖がいき、脳が活発に活動できるようになります。

それに、朝ごはんの時間帯は、消化吸収し血液を作る胃腸の力を120パーセント引き出す時間帯。
血流のためにも、朝ごはんをしっかり食べましょう。
鶏肉を食べる
鉄分の量は、ほうれん草と変わり
ませんが、鶏肉に含まれるのはヘム鉄。ヘム鉄は溶けやすく、吸収率が高いです。ほうれん草よりも鶏肉の方がたくさん鉄分を吸収できます。

言うまでもなく、お肉は、たんぱく質の宝庫。鶏肉は、血の原料である鉄分とタンパク質を両方とることができます。
下腹ポッコリは血流の大敵

胃腸が弱っていて血が作れない人は、一目で分かります。それは、下腹部ポッコリの体形です。内臓下垂が原因です。
下垂が起こりやすいのは、胃や腸です。胃下垂になると、胃の働きが悪くなり、腸の掃除もできません。血が作れない状態そのものです。
下腹部ポッコリの解決方法
1.早食いや大食いを止める
2.筋肉を鍛える
①背筋を伸ばして、まっすぐに立つ
②お腹を膨らまして息を吸う(吸いきったら、お入りの穴をぎゅっと閉める)
③おなかをへこまえながら息を吐く(背中とおなかがくっつくくらい)
④へこませた状態で30秒キープする
これをワンセットとして、3回やる。
物理的に胃腸を正しい位置に戻すことは、胃腸の働きが良くさせ、血をつくるために必要です。
私自身、食いしん坊で常にお口の中に何か入れておかないと落ち着かないタイプでした。
今回のことを調べていくうちに、「いかに自分の胃腸を酷使していたか」実感しました。
前述の通り、この10日間、夕食を今までの7割に止め、すきっ腹で朝を迎えるように気を付けています。
すると、身体が軽く、調子がとてもいいのです。
次回は、血液を「増やす」の観点から、若さの原因となる血液の量と質の改善をリポートしようと思います。
あなたの開運若返りトレーナー キャサリンでした!
(引用元 「血流がすべて解決する」
堀江昭佳 著 サンマーク出版)